第2回全感覚派美術展

全感覚派

第2回全感覚派美術展 開催にあたって

7年前に閉じた’appel’というギャラリー・冊子の運営を通じて学んだのは、経済活動とポップカルチャーに挟まれて存在する、日本の現代美術の心もとなさとその儚さゆえの魅力でした。
それから数年、図らずも東日本大震災のあった2011年に「第一回全感覚派美術展」を、すぐれた美術家の方々の力を借りて開催することができました。そこで「日本現代美術」の儚く思える美は、作り手と観客がそこに顕われる「美」の個人的な在処を作品によって示されるゆえであり、そのか細さは強いイメージによって保持されるものだと気付かされました。今回、さまざまな偶然ときっかけが重なり「第2回全感覚派美術展」を開くに至りましたが、ポスト震災時代の同時代性を共有し、虚構と現実を往還する写真・美術と対峙することで、不安定な世界に生きる我々の存在を力強く肯定し、ご覧頂く方々と共有する時間にしたいと思います。

高橋辰夫 / 全感覚派発起人

全感覚派宣言
・全感覚派は「全感覚」を信じる
・「全感覚」は知覚、或いは認識以前の感覚である
・全感覚派はジャンルを超越し表現を規定しない
・全感覚派は美術運動である
・全感覚派は仮想に存在し、稀に地上に一つの場を形成する
・全感覚派は「美術」の「哲学」への優位を夢想する
・全感覚派は個人の表現の自由を制限せずその全感覚を肯定する
・全感覚派は「こうである」という絶対性はこれを拒否する
・全感覚派は「私は全感覚派である」という絶対性を保証しない
・「全感覚派である」ことは「全感覚派でない」自由を制限しない
・「全感覚」は「全感覚」である
・「全感覚」は「全・感覚」である

*2010年11月2 日公式宣言
*2010年11月4 日改稿
*2011年01月25 日改稿
*2011年02月14 日改稿